嘉麻赤十字病院では、地域の福祉い施設からの要望もあり、平成２６年４月より無料の出前講座を始めました。記念すべき第１回目は、近隣の特別養護老人ホームに当院の言語聴覚士を派遣し、「摂食・嚥下障害と口腔ケア」をテーマにスタッフを対象にした出前講座を行いました。

　当院では、日頃からの連携で当院施設の利用者・入所者の状況をよく熟知しています。そのため、施設のニーズに合わせた講演内容となるよう工夫を図り、明日の業務から役立つ、具体的で利用価値の高い情報やノウハウを盛り込んだ内容を提供できました。また、講演終了後は施設職員からも積極的に質問や意見が飛び交い、「早速明日の口腔ケアから実践していきたい」「とても有意義で施設全体のスキルアップに繋がった」等の意見をいただき、大変好評に終わりました。

　今回初めての出前講座ではありましたが、今後も継続して実施していくことで、誤嚥性肺炎のリスクが減り、１日でも長く口から食事が摂れるように、施設入所者のQOLの向上に繋がっていけばと願っております。

　これからも、近隣の福祉施設等への出前講座を積極的に実施していき、この取組みを通して更なる医療と介護の連携の強化を図り、地域に必要とされる赤十字病院としての役割を果たしていきます。